「え!?遺言書いてなかったの?」
アメリカやヨーロッパで相続の時、遺言がないと遺族はこう言って驚くでしょう。
欧米では半数以上の人が遺言書を作成しています。
日本でも最近は遺言書の作成が増えてきましたが、まだ数%。誰もが残された家族に争ってほしくないと思っているのに、残された家族が争わないために具体的な行動される方はごくわずかです。
以前、弟が亡くなっていることを母親の相続の時まで知らなかった方もいらっしゃいました。
父親の相続でもめて以来、兄弟は音信不通だったのです
「どんなに多くの財産を遺しても、親族が争っては意味がない」
数多くの相続に関わってきてそう思うようになりました。
今まで数百件の相続対策を実施してきて気づいたことがあります。
それは、人は目に見える財産だけを相続するのではないという事、その人の「心」もまた相続するのです。
お父さんの遺影をもって世界中を旅された方がいらっしゃいました。
生前、長い病床生活の末亡くなられたお父さんが行きたいと言っていた場所を巡られたそうです。
とても幸せなお父さんだなぁと感じました。
教育や考え方、その人の思い、心もまた、とても大切な相続財産なのですね。