相続対策のご相談をお受けしてきて、幾度となく、この言葉を使ってきました。
制度設立から2年半で1兆円以上の預金を次世代に移転させ、空前の大ヒットとなった「教育資金の一括贈与特例」はなぜこれだけ多くの支持を得たのでしょうか。
その秘密はこのキーワードにありそうです。
このまま相続財産として現預金を遺すと相続税がかかってしまう。
それなら可愛い孫たちのためにお金を使ったほうが「お金が生きる」。
あなたにとって生きたお金の使い方ってどんな形ですか?
それが相続対策になればいいと思いませんか?
「相続対策!」というテロップをみるといかにもテクニカルで無機質な印象を持ちがちですが、その本質は「かわいい子供たちに苦労をかけたくない」という思いであり、その思いの実現が相続対策というカタチで表現されるべきだと思います。
相続税がいくら少なくなっても家族が争う結果になっては意味がありません。
どれほどお金があっても健康な体がなければ意味がないのに似ていますね。
どれほどテクニカルな相続対策も「家族の幸せのため」という大前提があってこそ、その真価が発揮されます。
生前贈与におけるお金の使い方ひとつにしてもその本質は家族への思いであり、その思いを生きているうちに伝えていくことで、お金も生きてくるのではないでしょうか。