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コラム


実際に相続担当税理士である松岡敏行が、相続の現場で経験した出来事をコラム形式でご紹介します。
相続の実務ではドラマよりもドラマチックな事が多々あります。

1話「本当の相続財産」とは… 2話 10億円を手にした家政婦 3話 ご主人のベッドの横で毎日眠り続けた奥さん
4話 地下室の巨大金庫 5話 高額な結婚指輪は課税される?  

コラム 「本当の相続財産」とは

昨年、私は2件の相続申告を同時進行で受け持っていました。

1件は、遺産総額が5億円を超える大きな案件でした。相続人である弟とは父親の相続がきっかけで何年も音信不通になっていました。相続申告にあたって、弟 の戸籍を代理取得したところ、弟は数年前に亡くなっていたことがわかりました。父親の相続がきっかけで疎遠になり、母親の相続の時に弟の死を初めて知った ということに私はとても悲しい気持ちになりました。

もう1件は、金額的には大きな相続ではありませんでしたが、遺された家族は全員亡くなった父親のことを心から尊敬していました。父親の死後は家族で力を合 わせて、父親の営んでいた事業を大きくしました。また、申告後には、父親がずっと行きたいと言っていたブラジルへ行き、遺骨をまいたそうです。

たくさんの相続申告に携わってきて感じること―
それは、本当の相続財産とは目に見える財産ではなく、「人」だということです。人は人の心の中に見えない財産を遺します。被相続人の生き様や思いを相続人が受け継いでいくことこそが、本当の相続といえるのではないでしょうか。




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